デリバティブ市場でのキャップ取引 - デリバティブを始める為のオプション・先物取引入門

金利が上昇する可能性があっても、様々な理由からいつ上昇する
のかハッキリしない場合があります。



この場合、多くの企業では長期固定金利の借入れを避けて、短期
変動金利の借入れを希望します。理由としては短期変動金利の
方が金利負担が少なくすむからです。



この場合のリスクは、変動金利で借り入れを行い、その間に金利
が上昇してしまうことです。こうしたリスクを避けるために金利に
上限を設定する方法が開発されることになったのです。



その仕組みは、変動金利を利用し、金利に上限を設定し、もし仮
に設定した上限を超えても上限金利が適用されます。



こうした取引の利点は金利が大きく上昇する局面では金利が安い
短期金利が適用されるので金利負担が少なく済みます。



ですので、金利上昇局面で保険を賭けながら借り入れがおこなえ
るので、利用する側にとってメリットは大きいわけです。



もちろん、手数料等は割高になりますが、それ以上に金利負担が
少なく済むことは大きなメリットとなります。



こうした取引を可能としているのがデリバティブ市場にキャップと
いう取引が行われていることから利用可能となっています。



いかにデリバティブが金融市場にて大きな役割を果しているか、
お分かりいただけたのではないでしょうか？。



実際にデリバティブ市場で行なわれているキャップの取引の仕組
みについては次回解説させて頂きます。


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