スワップションとは、単純にスワップにオプションの機能が付加されたものです。
たとえば、1年後にスワップを取り組むかどうかを決められる取引となっており、
いいかえれば、一定期間後にスワップを取り組む権利のついてスワップです。
そして、スワップションはスワップにオプション機能が付いた取引ですので、
オプションを確保するためにスワップション料の支払いが必要となります。
たとえば、E商社が取り組んでいる金利スワップ(5.0%支払、変動金利受取)を
すぐに取り組まず、とりあえず金利だけを確保しておいて、1年後の金利情勢を
みてから取り組むかどうかを決めようという取引です。
1年後の金利状況によってE商社はスワップション実行するか、それとも破棄する
かを決めると仮定します。
その時考えられる取引方法としては、長期金利が5.5%に上昇した場合で、スワップ
ションを実行することで、固定金利の支払いが5.0%のの金利スワップが締結する
ことができます。
そして、金利は上昇しましたが、上昇前の5.0%で長期の金利が確定出来ました。
または、長期固定金利が4%に低下したケースです。
スワップションを実行すれば、固定金を5.0%を支払わなければなりませんので、
このスワップションは放棄します。
しかし、もしこの時点で長期金利を確定しようとすれば、市場であらためて固定金利
4%の支払いと変動金利の受取の金利スワップが取り組めます。
将来、金利スワップを取り組むことができるのはスワップションの買い手です。
上述したとおり、スワップションには2種類の取引があり、1つは、固定金利を支払っ
て変動金利を受け取るスワップを取り組むオプションで、固定金利を払う側という
意味であることからペイヤーズオプションといいます。
逆に固定金利を受け取り変動金利を支払うスワップを取り組むことからレシーバーズ
オプションといいます。
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