前回、デリィバティブ取引は取引所を通す取引と通さない取引に分けられて
いると解説させて頂きました。今回は世界の市場について解説いたします。
世界の先物取引の代表ともいえるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で
は、自国の各種の商品の他に、円を含む主要通貨の先物、オプション、さら
に日経株価指数先物など幅広い商品を扱っています。
CMEと並ぶシカゴ商品取引所(CBOT)も米国長期国債(T-ボンド)、同中期
国債(T-ノート)を中心に取引商品が多いです。
ここのT-ボンド先物はCMEのユーロ・ダラー預金と並んで取扱高は世界の
トップクラスにあるといっても過言ではないです。
そして、ロンドン国際金融先物オプション取引所(LIFFE)も、取扱商品の
幅広い市場です。英ポンド金利や、ユーロ・ダラー金利、ECU金利のほか、
日本国債先物など、CMEと並んで国際商品を数多く取り揃えています。
また円を含めた主要通貨の現物のオプションを多数上場して特徴を持つのが、
フィラデルフィア証券取引所(PHLX)です。
一方、アジアで先物取引にとくに力を入れているのが、シンガポール国際
金融取引所(SIMEX)です。
SIMEXの特徴は、シンガポール自体に先物商品が少ない事から、取扱商品は
ユーロ・ダラー、ユーロ円などの金融先物、円を含む通貨先物など、全てを
外国商品に依存していることです。
ちなみに日本では、金利等を中心とした金融先物取引所と証券を中心とした
証券会社に別れているのが特徴です。その他にも世界中に取引所があります。
ヨーロッパではオランダやスペインなどほとんどの主要国におかれ、それ以外
でもカナダ、オーストラリア、香港などに取引所があります。
一方、取引所を通さない金利スワップ、通貨スワップ、通貨オプション等の
取引は、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港など、いわゆる
国際金融市場と呼ばれる市場の中や国境を超えたこれらの市場間で取引されて
おります。
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