オプション取引は株式や債券などのように証券という実体がある物
を取引するのではなく、売り買いする権利を売買する取引す。
このため多くの方が誤解され、リスクの高い取引と考えられている
のですが、リスクヘッジなどを目的とした場合は便利な取引です。
オプション価格を支払うことによって、実際に、オプションを手にする
ことができるわけですが、その大きな目的は、オプションを手にする
ことによってそれ相当の利益が見込めるからです。
ですので、オプション価格そのものが単純にオプションの価値を示
していると考えることができます。
一般的に通貨オプションの場合は、オプションの価値は市場価格、
権利行使価格、期日までの期間、金利によって決まります。
例えば今現在、米ドルの為替市場で取引されている価格が1米ドル
=100円と仮定した場合、当然のことながら100円でドルを買って
も利益を手にすることはできません。
しかし、もし97円が行使価格であるドル買いのオプションの権利を
行使すれば3円の利益を手にすることができるわけです。
一方、行使価格が105円のコールの場合は権利を行使してしまい
ますと5円の損失を被ることになります。
しかし、実際にオプション取引は損失がでる場面で権利行使する必
要がないのです。なので結果としてマイナスにはならずゼロになり
ます。こうした市場価格と比較した価値を本質的価値といいます。
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