デリバティブの魅力はなんといってもレバレッジ効果の高さにありま
す。実際にオプション取引ではオプション料にかかる資金のみが必
要となります。先物取引きであれば証拠金のみで取引できます。
ですので、デリバティブ関連の金融商品は少ない資金で大きな取引
ができるので、必然的に相場変動が激しくなるわけです。
またこのレバレッジ効果についてですが、自ら設定することはできま
せん。あくまでも投入した資金に対して利益の比率です。
こうした比率が非常に高いので、レバレッジ効果が高いのですが、
デリバティブが危険な取引とされる大きな要因でもあります。
米国のクレジット市場が大きな打撃を被ることになったのも一つの
要因としてデリバティブ市場の拡大があげられています。
たしかに、デリバティブは上述したとおり、レバレッジ効果が高いわけ
ですが、利益が必ず出る保障がないわけです。損失が出る場面では
投入した資金に対する損失の比率は当然大きいです。
ですので、リスク管理をあやまると、金融のプロといわれるディーラー
ですらとてつもない大きな損失を被ることになります。
こうしたケースが増えれば、否が応でも市場全体が大きな影響を受
けますので、金利市場に大きな影響を与える可能性もあります。
さらに問題が拡大すれば、米国のように市場経済にも大きな影響を
及ぼす可能性があるので、何らかの規制が必要だと思います。
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