米金利スワップ市場でスプレッド拡大 - デリバティブを始める為のオプション・先物取引入門

【デリバティブが分かる金融取引入門】


先日のFOMCでFF金利の追加利下げが実施されたことによって、
米金利スワップ市場でスプレッドが拡大することとなりました。



クレジット懸念が台頭していることからリスク志向が後退しており、
投資家の多くが米国債や他の低リスク資産へ乗り換える動きが
ここにきてさらに活発化しております。



スワップと米国債とのスプレッドは先週2日連続で拡大したこと
から、9月以来の大きさとなっております。



メリルリンチやシティなど、銀行や金融関連企業の多くが、サブ
プライムローン関連の取引により巨額の評価損を被るとの懸念
がさらに広がったようです。



こうしたことから、FOMC後の米国株式市場でもダウが再び300
ドル以上の大暴落となりました。



これまで、金融アナリストの多くが、評価損が深刻化するとした
見方が過剰なまでにアナウンスされたことによって、金融システ
ムの健全性に対する不安がさらに高まることとなりました。



こうしたことから、短期市場金利の低下や、第3・四半期の国内
総生産(こくないそうせいさん：GDP）や10月の雇用統計が予想
以上の好内容にもかかわらず再燃するクレジット不安を沈静化
するには至っていないことが懸念されます。





※デリバティブの投資は自己責任でお願いします。

デリバティブ関連の金融商品に投資する前に各機関
から発表される開示情報をご確認下さい。誤字、誤配
信など、一切責任を負いませんのでご了承ください。

デリバティブが分かる金融取引入門トップへ