金融先物取引は必ず
取引所を通して取引されますが、取引所を通さずに取引
されるのが
先渡し取引といわれる取引です。
その代表的なものが、※
FRA:金利先渡契約です。
FRAは、当初契約した
金利が一定期間後に上昇または低下した場合、契約金利
との差額を当事者相互で受払する取引です。
たとえば、2ヶ月後に3ヶ月分の金利を5%で約定したと仮定します。
2ヶ月後に3ヶ月もの金利が6%になった場合、6ー5=1%の金利差が生じます。
この1%分を一方が払い、もう片方が受け取ることになります。
このときに上昇しました金利の金利差を受け取る側になれば、5%以上どんなに
金利が上昇しても、上昇分は補填してもらえることになりますので、金利上昇の
リスクが回避できることになります。
FRAの契約は、この場合の5%のように
約定金利を支払って
変動金利を受け取る
側と、逆に約定金利を受けてとって変動金利を支払う側とがございます。
前者のように約定金利の支払い、変動金利の受取の立場の人をFRAの買手、逆に
約定金利の受取、変動金利の支払いの立場の人をFRAの売り手といいます。
そして、買手と売手は金利の受払を差額で行います。
この場合、6ー5で1%の受取、売り手は1%の支払いとなります。
このように、金利の上昇のときに金利差を受け取れるのはFRAの買い手です。
このため金利上昇リスクを避ける為にはFRAを買っておくのが有効となります。
逆にFRAの売手となれば金利低下リスクをヘッジすることができます。
※FRA:Forward Rate Agreementの略称です。
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