今回は債券価格が変動する仕組みについて誠に簡単ではございます
が解説させていただきます。
債券の価格が上下する大きな要因として
挙げられるのが、
金利に対する市場の思惑・期待です。
そして、金利が下がることによって債券を購入したがる人が増えること
から、以下の通りの現象が債券市場にて発生します。
<金利が上昇する>=債券価格が下落
<金利が低下する>=債券価格が上昇
まず、国債についてあらためて簡単に解説させて頂きますと、国債と
いうのは国への借用証書で、市場にてこの借用書が流通されます。
そして、債券には利息の支払い方法が記載されており、例えば244
回の長期国債の場合表面利率が1%です。そして利息に関しては
毎年6月と12月の20日に半分が支払われます。
ですので、購入された国債が仮に5万円の額面であれば、国は年に
2回にわたって半年ごとに250円支払ってくれます。金利というのは
お金を自由に遣うことの対価であって市場において常に変化します。
仮に国に対してお金を貸す対価を0.5%で十分だと考える人が急増
すると上述した額面5万円に対して250円(年利1%)の利息を支払っ
てもらえる国債を、とてつもなく魅力的な商品であると思います。
そうすると、当然の事ながら、0.5%程度で十分だと思っていた人達
が、この国債を買うことになりますので、必然的にこの国債は値上が
りしてしまうため5万円では買えなくなります。
市場機能を通じて決まる国債の利回りは長期金利としてとても重要で、
スワップにも強く影響しますので、常に頭に入れる必要があります。
PR