デリバティブの中でも国債先物取引きは指標としても有効です。国債
は債券の一種ですが、債権は借用書です。当然のことながら借用書
ですから、貸す相手つまり借り手がいるわけです。
これを例えば国が発行するのであれば国債、地方公共団体であれば
地方債、会社であれば社債といいます。
ですので、借りた人が返済日までに、利息の払い方が記載されており、
債券を持っていることになっている人に対して、支払期日に利息と元本
が支払われる金融商品を債券というわけです。
実際にEB債などは、債券にデリバティブを組み入れながら、債券とし
ての特徴が際立ったユニークな金融商品です。
次に、債券の価格が上下する仕組みについてですが、まず一つ目の
要因は、単純に沢山の人が欲しいと思う債券の価格は上昇します。
また、誰も欲しがらない債券の価格は当然下落します。
ここで、今一度債券が借用書であることを思い出してみましょう。債券
を借用書と考えた場合は、貸す側からすれば必ず返済してくれそうな
人に対して身の丈にあった金額を貸しだすわけです。、
これを債券に置き換えた場合、必ず返済してくれる人に人気が集まり、
口ばっかりで返済能力のなさそうな人の発行した債券は当然敬遠され
るわこととなり、酷いものは無視されます。
これらを測るのに格付けというものがあります。実際に格付け会社が
ありまして、こうした専門家によって債券を発行している組織(企業、
政府、地方公共団体)をランク付けしています。
格付けが高ければ、その債券を発行している大元の組織の借金に対
する返済能力が高いと判断することができます。
また、その逆に格付けが低ければ返済能力が低いと判断出来るわけ
です。格付けを行う会社は双方の要因となりえるデータを持っている
からこうした評価を与えることが出来るのです。
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