フジサンケイ ビジネスアイの記事によりますと、富裕層を中心とする投資家から
集めた巨額の資金でハイリスク・ハイリターンの運用を行うヘッジファンドに対する
監視強化の動きが世界的に強まってきた。
今月18日からドイツで開かれる主要8カ国(G8)財務相会合でのメーンテーマと
して取り上げられることが決まっているもようです。
また、日本国内におきましては、今秋に金融庁が実態調査に乗り出す予定です。
これまでプロの投資家を相手とするヘッジファンドは事実上、野放しでした。
しかし、証券取引法を抜本改正により金融庁への届け出が義務付けられるため
今までのように金融市場においてやりたい放題というわけにはいかないようです。
また、調査は監督権限に基づき、日本に拠点を置くか、日本でヘッジファンドに対し、
運営するファンドの名称や毎年の運用状況の報告を要求することになります。
ヘッジファンドへの投資規模が大きい大手金融機関については、個別に具体的に
話を聞きくことで、投資先のヘッジファンドの実態を把握したいとしております。
そして、2005年度末時点で日本の金融機関348社が前年度比26%増の約7兆4000
億円をヘッジファンドに投資していることがフジサンケイ ビジネスアイにより明らかに
なったことから、改めてヘッジファンドの低力を知ることとなりました。
膨大な資金力を誇り、複雑な金融取引を駆使するヘッジファンドが万が一破綻した
場合、世界恐慌になる可能性もないとはいえないことから、早い段階でこうした監視
体制が整うことを期待します。
※投資は必ず自己責任の範囲内でお願いいたします。
投資する前に各機関から発表される正式な開示情報をご確認ください。
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