サヤ取りについて - デリバティブを始める為のオプション・先物取引入門

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サヤ取りとは株式や、商品先物取引で比較的良く行われて
いる売買手法の一つとなっております。



通常こうした金融市場での売買は、単一商品や銘柄の価格
の上昇および下落を対象に投資します。



それに対して、サヤ取りの場合は2つの商品や銘柄の価格
差を投資対象としているので、必ず1つを売りながらも、もう
片方を買うといった両建てのポジションをとります。



このため、価格が上昇するのか下落するのかといった考え
ではなく、サヤ(差)が開くか閉じるかが問われます。



そして実際に投資している2つとも上昇および下落したとして
も損益には大きな影響はありません。



わかりやすく、株式投資を例に解説させて頂きますと、例え
ば、トヨタと日産は同業種であることから長期的に見た場合
株価には連動性が少なからずあります。


ただし、短期的に見た場合は、業績など人気が影響します。


トヨタが日産に対して一方的に株価が高い状態にあると判断
したら、トヨタをカラ売りし、それと同時に日産を買います。



そして、その後サヤが縮小したら売り・買い両方のポジショ
ンを同時に手仕舞えば利益とります。



上述したのは一つの例ですので、必ずしも上述したことを行
なえば利益になるというわけではありません。



サヤ取りは、上述したように連動性を持つ銘柄や商品を売り
および買いのポジションを同時に建てることによって市場の
価格変動リスクを回避します。



こうすることによって利益を得ることができる合理的な売買
手法の一つで多くのヘッジファンドも用いてます。



株式投資の場合ですと、需給関係に共通性があることから、
異業種間でも行われており、先物に関しましては、複数の
限月があるので、組み合わせにより性質が異なります。



英語では、アービトラージというサヤ取り取引は、乱高下の
激しい相場では損失を限定させる上でも有効だと思います
が、仕掛けるタイミングに注意が必要です。


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