デリバティブを始める為のオプション・先物取引入門

今回は通貨先物が一体どういった目的で使われるのかについて誠に簡単ではございます
が解説させていただきます。通貨先物は文字通り通貨を原資とした先物取引です。



特定の通貨をある時期において一定の価格で売買を約束します。どいうった場合に有効か
といいますと、為替変動リスクをヘッジする場合などに有効です。



基本的に我が国の経済は輸出に依存しなければならない状態にあるため、為替の変動に
大きく影響します。国内を代表する輸出企業としてトヨタ自動車がございます。



トヨタの売り上げの大半は北米市場からの売り上げです。トヨタは為替が円高に1円進むだ
けで400億円の損失をこうむることになります。なぜか？。



例えばアメリカに輸出した車の代金はドルで支払われます。トヨタはドルを円に換えますの
で両替時に円高が進んでしまうと大きな為替差損をこうむることになるわけです。



為替差損をこうむれば＝売り上げが大きく削られることになります。こういったことを避ける
ためにトヨタのような輸出に頼る企業は為替変動リスクを効率よくヘッジしようと試みます。



その時に利用されるのが通貨先物なのです。先物取引なので買いだけでなく売りからも入
れますので、為替相場が大きく変動する背景にはこうした取引も一役買っています。