昨今の金融危機によって、米国内では今後よりいっそうデリバティブ市場に関しての監督
規制が厳しくなるのですが、実際に各方面から監視ルールが複雑すぎて管理できないの
ではないかといった声が広がっています。
取引する側に関しても一定の制限が設けられることになりそうです
。ヘッジファンドのよう
な取引量の大きなファンド筋による投機的な動きを規制するためには仕方がないのかも
しれませんが、
デリバティブ市場が大きく低迷しては意味がありません。
一般的に
デリバティブといえば株価指数、金利、通貨、債券を投資対象とした先物取引、
オプション取引などをさすわけですが、基本的に市場間取引であれば問題ないと思うの
ですが、抱えている相当神経質にならざるえない状況にあります。
これまで
クレジット・デリバティブ市場が、急成長することによって、世界経済も牽引さ
れるように経済成長を続けたわけですが、ここにきてさらにデフォルトリスクが高まって
いるので注意しなければなりません。金融市場が大混乱となる可能性があるからです。
金融工学、金融テクノロジーといえば聞こえは良いですが、カジノみたいなものですので、
やはり、一定の規制を設けないと問題が発生するのは防げないようです。
こうした動きは一般の個人投資家を保護するための動きでもあるので、ある意味し方が
ないことですが、何とか良い方向に進むことを期待したいところです。
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