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金利スワップの仕組みと特徴について - デリバティブを始める為のオプション・先物取引入門





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金利スワップの仕組みと特徴について


金利リスクの上昇リスクや、低下リスクに対応するためのものとして金利スワップが果す役割
は非常に重要です。そして、資金調達をいかに安く行うかといった企業側が利用する目的の
ためにも、金利スワップは実際に大きな役割を果たしています。



資金調達の中でも長期資金の調達は、短期資金の調達に比べて信用力によるコストの差が
大きく開きます。そこで、資金調達を行おうとする2つの当事者がそれぞれ有利な調達を実際
に行うことによって、メリットを分け合おうとするのが金利スワップの大きな特徴となってます。



例えば、超優良企業A商事と、中堅企業B産業の資金調達を比較した場合、短期資金調達に
おいては0.25%である調達コストの差が、長期資金調達では0.75%差と大きくなります。



そこで本来長期固定資金を必要とするB産業はA商事に長期調達を依頼することにより、自社
では短期調達を行った上で、双方が金利支払い債務を交換するとします。



A商事は長期資金を5%で調達し、B産業と交換するときは5.25%で仕切り、0.25%の利ザヤ
を確保します。一方B産業は、変動金利の資金をLIBORプラス0.25%で調達し、
A商事0.25割り引いたLIBORプラス0.25%で仕切れます。



こうしたことによって、A商事の採算はLIBORプラス0.25%から長期固定金利の利ザヤ0.25%
を差引くことにより、実質LIBORそのものの変動金利の支払いとなります。



一方、B産業の支払いは5.25%に変動金利の逆ザヤ分0.25%を加えた5.5%となることから、
長期固定資金が5.5%で資金調達をすることができたことになります。



このようにA商事、B産業ともに単独で資金調達を行った場合に比べ、0.25%低利で調達出来
たことになります。そして、実際には、こうした顧客同士のニーズを見つけ出し、なおかつ、結
びつけるために、顧客の信用状態を良く知る金融機関の仲介が絶対的に必要となります。



そして、仲介金融機関にも幾分かのサヤを落とすことになります。スワップ取引は、基本的に
各当事者が自己の長所を生かした資金を、お互いに交換することによって、相互にメリットを
分け合うデリバティブ関連商品です。
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