金利先物、債券先物市場は、原資産市場の拡大、金利変動に対するヘッジ需要の拡大、
ALM関連の需要を背景に、国内外で大きく発展することとなりました。
日本では金利先物は、東京金融先物取引所上場のユーロ円3ヶ月金利先物が代表商品
となっており、一方、債券先物は東京証券取引所上場の長期国債先物が代表商品です。
こうした中でユーロ円3ヶ月金利先物は、想定元本1億円、3ヶ月間の預金金利を対象と
しています。上述したとおり、金利先物の取引対象は預金金利です。
このため、元本はあくまでも金利計算のもとになるものであることから、元本自体が取引
されるわけではありません。こうしたことから、これを想定元本といいます。
また、長期国債先物は、クーポン6%、残存期間10年、取引単位1億円の架空の国債が
対象とされてます。国債先物は金利先物とは違い、国債その物が取引対象となります。
満期時点では国債の受渡しによる現物決済となります。こうした、いわゆるプロの機関
投資家の間で行われる取引によって実際の金利が形成されることになるわけです。
今後さらにデリバティブが一般に浸透することになれば、色々とバラエティにとんだ金融
商品が登場する可能性が高まります。しかし、その為にも、最低限金利が形成される
仕組みは義務教育の過程で学べる土台が必要だと思います。
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