米国は住宅ローン債券はじめとしたクレジット関連の資産価値が大きく目減りしているため、
金融機関の多くが依然として損失を拡大し続けています。
好業績となっているのは、これまで行なっていた時価会計を停止した影響が大きいと思い
ます。いくら損失があるのか見えない状態になっているので非常に危険です。
欧米の金融機関の多くが好業績を発表していますが、「これで少しずつ景気が回復に向か
うだろう」と、安心しているところに突然災害が襲ってくるなんてこともあるかもしれません。
ですので、今後も一切の楽観は不要です。そうした中で、デリバティブ市場がさらに進化を
遂げようとしています。さらに金融商品が多様化しようとしているのです。
どのようにかといいますと、投資対象が災害、テロ、戦争などで、昨年くらいから注目を集め
ています。市場規模も今現在で5000億円規模あります。
正直、デリバティブもついにここまで来てしまったのかという思いです。注目度は非常に高く、
クレジット市場が崩壊しつつある中で、新たな投資対象として注目が集まっています。
米国の場合は、実体経済を支えているのが金融、不動産がメインで日本のような製造業が
ありませんので、金融の仕組みを変えてでも、金融で稼がなければなりません。
世界経済は引き続き、デリバティブを中心に金融が牽引することになるのは、今現時点では
避けられそうにありません。今後さらにデリバティブを無視することはできなくなりそうです。
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