ロイターの記事によりますと、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、今現在
クレジット市場が3つの脆弱性に直面しているとの認識を示しました。
主な要因として、これまでに無いほど世界経済の強い成長や、とてつもない
スピードで急伸している金融市場を混乱させる可能性があると述べました。
また、トリシェ総裁債務商品の低いリスクプレミアム、規制のないヘッジファンド
やプライベート・エクイティの急増に対して警戒しております。
懸念する理由として、これらの機関が複雑とされる新クレジットデリバティブ商品
の利用を拡大していることを挙げています。
上述した機関をトリシェ総裁は、脆弱なトライアングルと述べており、以下の通り
言及しております。
「このトライアングルのどの一角で衝撃が起こっても、
残りの2つの角に影響を及ぼす可能性がある」
「例えば、クレジットサイクルの大きな転換は、ヘッジファンド
などクレジットプロテクションの売り手が、銀行に返済でき
なくなる可能性があることを意味しているかもしれない」
今回のトリシェ総裁の発言により、現行のクレジットデリバティブまで危険な
金融商品と誤解されないことを願います。
※投資は必ず自己責任の範囲内でお願いいたします。
投資する前に各機関から発表される正式な開示情報をご確認ください。
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